専門医に聞け! Q&A 花粉症の鼻づまりに効果的な“ツボ”

 Q:あまり症状は重くはないのですが、花粉症です。涙と鼻詰まりがうっとうしいし、仕事の能率を低下させます。薬は使いたくないですし、何かよい対策法がありましたら教えてください。(工務店勤務・37歳)

 A:花粉症はアレルギーの一種です。そのため、現代医学ではいろいろな作用の薬を用いますが、確実に治す治療はありません。
 花粉症の原因で、盲点となっていることに、口呼吸があります。

●「あいうべ体操」が役立つ
 鼻ではなく口呼吸する習慣があると、咽頭、喉頭などで細菌が繁殖しやすくなります。また、喉には免疫機構もあるので、ここで細菌が繁殖すると、アレルギーや自己免疫疾患を発症する一因となります。
 口を半開きにしている人は意外に多いのですが、大半の人がそのことを認識していません。また、鼻の病気がある人は口で呼吸することが習慣になっているし、肥満の人も夜間就寝中、口呼吸になる傾向があります。
 ご質問の方も、口呼吸の癖はないでしょうか。口呼吸の習慣を直せば、花粉症は確実に改善します。口呼吸の改善には、「あ〜、い〜、う〜、べ〜」と口を動かす(べーで舌を下に突き出す)「あいうべ体操」が役立ちます。

●水分のとり過ぎに注意
 花粉症の人は、生活に気をつけることが大事です。疲労がたまらないように、睡眠を十分とるようにしましょう。また、食べ過ぎ、アルコールの飲み過ぎは症状を悪化させる一因になります。
 もう1つ、花粉症の人は水分をとり過ぎる傾向があります。冬のこの寒い時期に、夏と同じように水分をたくさんとっている人が少なくありません。鼻汁は、水分を体から出そうとする反応の1つでもあるのです。
 ですから、水分をとり過ぎないようにすることが大切です。
 鼻汁が出ると口で呼吸するため、口が乾燥します。そのため、水をすぐに飲んでしまいますが、このことも水分のとり過ぎに拍車をかけることになります。
 できるだけ、喉が渇いたときだけ水を飲むように心がけましょう。
 また、鼻の詰まりを改善するためには「せい明」「迎香」など鼻の周囲にあるツボを押す方法も役立ちます。
 「せい明」のツボの場所は、目頭の内側にある眼窩(眼球が収まっている穴)のへりで、骨がVの字に欠けたようなくぼみ。「迎香」は、小鼻の脇を左右から指で押したときに触れる骨のくぼみのところです。
 これらのツボを指で押すだけで、一時的に鼻の詰まりが治まります。
 こうするだけで、余計な薬を飲まなくていい場合もあるので、試してみるとよいでしょう。

今井一彰氏(みらいクリニック=福岡市=院長)
山口大学医学部卒業。東洋医学などさまざまな医療を駆使し、薬を使わずに体を治していくという独自の観点に立って治療を行う。日本初の靴下外来も設置。



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