減感作療法
以下は治療の種類よりの抜粋です。
〜今のところ、花粉症は治せませんが、この治療法は完治に限りなく近づける治療法で、現在ある治療法の中では唯一の根本的治療法ということができます。花粉から抽出したアレルギーの原因物質を注射すると、それに対するIgG抗体ができます。花粉がIgE抗体に付着して症状が出ることが分かりましたが(⇒花粉症の原因=IgE抗体)、このIgG抗体ができていると、花粉はIgE抗体に付着する前にIgG抗体に結合し、アレルギー反応が起こらなくなるです。〜
この減感作療法はどんどん更新されています。その前に「T細胞」を説明する必要があります。T細胞は、ヘルパーT細胞、キラーT細胞、サプレッサーT細胞に分かれ、それぞれ働きが異なります。
1.ヘルパーT細胞
サイトカインという物質を産生し、B細胞の抗体産生を活性化したり、他の免疫細胞(キラーT細胞、マクロファージ、NK細胞)に刺激を与え、活性化させます。つまり、体内に異物が侵入すると、他の細胞に「攻撃せよ」と命令する「司令塔」の役割を果たします。
2.キラーT細胞
ヘルパーT細胞が出したサイトカインの刺激を受けて目覚めると、ウイルス感染細胞やがん細胞を殺します。
3.サプレッサーT細胞
免疫反応を終わらせる指令を出します。
そして主体になりつつあるのが、T細胞の機能を調節する減感作療法です。これはキラーT細胞の機能を抑制したり、サプレッサーT細胞の機能を促進するものです。また「シトシン−グアニン」というアミノ酸の配列がありますが、これは人間にはないものです。この配列と抗原(=花粉)を一緒に注射すると、5回で2年間ほとんど発症しないという報告があります。繰り返しますが、現在のところ花粉症が完治する療法はありません。そしてもし完治するとすれば、スギ花粉の何らかの部分を使った治療法だと考えられています。
減感作療法が効果を示すのは4〜8割の確率だといわれています。どの療法にもいえることですが、まずは花粉を回避することを前提にしており、効果はその年の花粉飛散量に影響されます。ですからこの療法が効果を示す確率に開きがあるのです。
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