病院での診断

診断は医師だけに任せているのではなく、あなた自身も積極的に参加しましょう。花粉症の症状がいつから、どの程度、頻繁に起こる時間帯などを記録しておきます。いわゆるアレルギーノートです。花粉症は季節性なので、どの季節にどんな症状が出たのかは重要な情報で、医師に診断を受ける際にはこの記録が非常に有効です。そしてそれはアレルギー性のものかどうか、それが花粉症ならどの花粉がアレルゲンかの2点を突き止めるわけです。

■鼻鏡検査
病院でまず行うのが、鼻鏡検査です。これは器具で鼻を開いて中の粘膜を直接観察するものです。正常な場合が鼻の粘膜はピンク色をしていますが、アレルギー性鼻炎の場合は白濁しています。この検査によって、アレルギー性鼻炎かどうかがほぼ判定します。

■鼻のレントゲン検査
鼻の奥までは鼻鏡で観察することはできないので、レントゲン検査が必要になりますが、これは主に蓄膿症の疑いがある場合です。黄色い膿汁が見られたり、粘膜の一部がきのこ状に腫れ上がっていれば、蓄膿症の疑いがあります。また、鼻骨の形を把握することで治療の見通しが立てられます。

■鼻汁検査
花粉症での鼻水には「好酸球」という白血球が多く見られ、これはアレルギー反応によって血管から出てきて鼻汁に混ざります。検査は簡単で、鼻汁を少量採取し、染色液で染めてから顕微鏡で見ます。赤紫に染まれば「好酸球」が存在している証拠で、診断の重要なポイントになります。

■皮膚反応試験
漆に被れるのが良い例です。この漆のように、アレルゲンの疑いのある抗原(花粉やハウスダスト・・etc)から取り出したエキスをを直接肌に付けてみて皮膚の反応を見ます。この皮膚反応試験は以下の4種類があります。

●パッチ・テスト(貼布試験)・・皮膚に抗原エキスを貼って反応を見る
●スクラッチ・テスト・・皮膚を少し引っ掻いて抗原エキスを付けて反応を見る
●プリック・テスト・・抗原エキスを肌に付け、その上から針で軽く刺して反応を見る
●皮内テスト・・ごく少量のエキスを注射して反応を見る

しかしこれらの方法は患者さんに苦痛を与えることになり、医師は慎重に判断して組み合わせてくれます。

■鼻粘膜誘発試験
濃度の異なるスギ花粉のエキスを鼻の粘膜にそれぞれ貼り付けていきます。濃度別に症状が異なることからアレルギーの強さを見分ける方法です。これも患者さんに苦痛を与えることになりかねません。

■血液検査
花粉に特異的に反応するIgE抗体が血液中にどれくらい存在するかを調べるものです。血液検査だけでほぼ十分ですが、他の検査と組み合わせることによって原因花粉をほぼ100%突き止めることができます。

■診断の結果
今まで花粉症だと認識はあったけれども、どの花粉に反応していたのかは分からなかった・・。原因植物はスギだけと思っていたのに、ヒノキやブタクサにも反応していた・・。季節性の花粉症ではなく、原因がダニやホコリなどの通年性だった(⇒花粉症と鼻炎の違い)・・など、他にも様々なことが診断結果から分かります。春になると薬局に市販薬を買いには行くけれども、病院には行っていない、"病気慣れ"した人は少なくありません。せめて自分のアレルゲンだけは知っておきたいものです。



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